自分自身にとって都合のよいデフォルト値を埋め込む。

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IT業界では「デフォルト(値)」といえば、各種のコンピュータやソフトウェアにおいて初期値として設定されている値、あるいは明示的に値を指定しなかった場合に自動的に入る値(規定値)を意味します。このデフォルト値のパワーとは恐ろしいモノで…。

IT機器を使っていれば設定できる項目というのは数限りなくあります。それらをひとつずつ吟味して値を決めるには莫大な時間がかかるので、多くの場合はデフォルト値を採用します。それはメーカの推奨値でもあるので、メーカが想定した使い方をする場合にはそれで問題がないのです。

ただし、時にこのデフォルト値はメーカの意図が混入するときがあります。特定の設定を使ってもらいたいと考えた場合、それをデフォルトにすれば多くの人はそのまま使います。したがって、意図的にデフォルト値を利用することも可能なのです。

卑近なところではWebブラウザのデフォルト検索エンジンがあげられます。最近のWebブラウザでは検索エンジンのページを開かなくとも検索ができますが、ブラウザから検索を行ったときにどの検索エンジンを使うかを自分で設定しなければ、デフォルトの検索エンジンが使われます。多くの人はブラウザの開発元が意図した検索エンジンを使っているということです。

このようにデフォルトというのは一度作為的に決めてしまうと、あとは惰性で広がりをみせます。人生に置き換えれば習慣のようなものです。なにも考えないで行動したときにどうなるか? それはデフォルト値たる身にしみた習慣が決めるのです。

したがって、自分自身にどんなデフォルト値を埋め込んでおくかというのは、先々を考えたときに非常に大きな影響力をもつわけです。であるならば、自分にとって都合の良いデフォルト値を意図的に埋め込むようにしたいところです。

問題はIT機器と違ってデフォルト値の変更がキー操作数タッチでは変わらないと言うところですが…。

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