WWDCの基調講演が開催されたようで。

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AppleのWWDCが始まり、基調講演が行われたようです。新しいiPhoneやMacが発表されるのでは?という憶測もありましたが、今回はソフトウェアの発表にとどまったようです。

元々が開発者向けのカンファレンスなので、既定路線といえばそうなのかもしれません。新しいMac OSとiOSが発表されたので、おそらく秋に発表されるであろうiPhoneに向けて開発者はアプリケーションの開発を行うことになるとおもわれます。

今回の発表を見ると、Mac OSとiOSをよりシームレスに利用できるように随所に改良が施されるようです。元々、iOSデバイスとMac(PC)の間はiTunesを介してやりとりを行っていましたが、アプリのクラウド化やiCloudの登場によって、iTunes以外でのやりとりも可能になりつつありました。

ただ、それぞれがバラバラにつながっている感じで、統一感にはかける印象でした。それが今回の改良でだいぶ解消されるのではないでしょうか。

デバイス同士をシームレスにつなぐことで、ユーザはどのデバイスでも同じ作業ができるようにする。というのがAppleの狙うところなのでしょう。この方向性は、PCとモバイルデバイスの両方で、OSもハードも作っているAppleだからこそ打ち出せる点で、MicrosoftやGoogle(Android)より優位な点です。PC離れが進んでいるといっても当分はPCは残り続けるでしょうし、Macユーザにはコアなユーザもかなりいると思われるので、今回の改良はユーザメリットは大きいと考えられます。

もうひとつ興味深いのは、Spotlight の強化です。Spotlight はいわゆるデスクトップ検索機能で、一時期はGoogleも同じような機能を提供していたのですが、「役割を終えた」との理由で廃止されました。PCのOSを持たないGoogleとしては、それを提供するメリットが薄いと判断したのでしょうが、Appleはむしろ強化する方向に動きました。これもPCとモバイルの両方でOSを持っているAppleならではといえるでしょう。

総合すると、やはりPCとモバイルの両方でOSとハードウェアを持っている垂直統合型は強いな、という印象です。

参考:WWDC 2014 OS X+iOS編:「一つにならずに連携」を狙うアップル 

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