20年を経てあの質問が再び。「パソコンって何が出来るの?」

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ここのところパソコン(PC)は売れなくなってきているようです。

スマートフォンとタブレットがPCに取って代わっている側面もあるでしょうし、Windows8/8.1が使いにくいというのもあるでしょう。十分に高性能になった結果、もはやスペックの向上がユーザにメリットをもたらさないから買い換え需要がないというのもあるかもしれません。

ここに来て、「パソコンって何が出来るの?」といういつか聞いた問いに戻ってくる気がします。この質問はパソコンが本格的に普及し始めた頃によく話題に上っていたはずです。これに対する明快な答えを筆者は聞いたことがないのですが、インターネットが普及するとこの質問自体がほとんど話題に上らなくなりました。おそらく、「パソコン=インターネット」と世間は解釈したからでしょう。

時は流れて、いまやスマートフォンやタブレットでインターネットの恩恵は十分に受けられるようになっています。各種のWebサービスは使えますし、専用のアプリが提供されていたりもするので、使い勝手も上々です。場合によってはパソコンよりも使いやすいものもあります。もはや、インターネットはパソコンの専売特許ではなくなったわけです。

そうなると、「パソコン=インターネット」という答えが崩れ始めます。別にパソコンじゃなくてもやりたいこと(=ネット利用)はできるよね?と思う人が増えてきたのです。その現れがタブレットの成長とパソコンの衰退です。

今後、タブレットがさらに普及して、パソコンの方が少数派になるにつれ「パソコンって(タブレット違って)何が出来るの?」という質問が復活するかもしれません。逆に言うと、それに対する明確な答えがない限りはパソコンの衰退は続くと考えられます。

もちろん、パソコンがなくなるとは思えません。パソコンでしか出来ないことや、パソコンの方がやりやすいことが残っているからです。企業ユースではパソコンは根強く残るでしょう。しかし、家庭向けではタブレットが主流になる公算は大きいです。

そして、パソコンのユーザ層は20年前にすでにパソコンを使っていたコアな層に戻るのかもしれませんね。

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