生産労働人口の落ち込みを労働生産性の向上でまかなう。

IT

ITが労働者の生産性を向上させているのかについては議論の余地があるでしょうが、少なくともそのポテンシャルを感じさせるのは事実です。

多くの人間はルーチンな仕事は好きではないし、一定確率でミスをします。一方で、コンピュータが得意なのはルーチンな処理です。したがって、これまでも多くのルーチンワークがコンピュータに取って代わられました。とはいえ、依然としてルーチンワークというものがどこの企業にも残っているようです。

ところで、公益財団法人 日本生産性本部によると、日本の労働生産性(就業者1人あたり名目付加価値)はOECD加盟国34カ国中20位だそうです。高齢化社会が進行し、総人口よりも生産労働人口が急速に減少していく中にあって、現在の経済規模を維持して行くには労働生産性を上昇させる必要があります。あるいは移民を積極的に受け入れるという選択肢もありますが、実行される見込みは今のところ薄そうです。

幸か不幸か、先進諸国の中では労働生産性が低いということはまだ生産性を上げる余地が十分にあることを示唆します。 日本人の労働時間は昔より短くなったとはいえ、依然として長時間労働だという声も根強くあります。決して怠惰な分けではないのに、労働生産性が高くないということは、付加価値を生み出す部分への注力が少ないということでしょう。歴史的に見て日本人が付加価値を生み出すこと自体が不得手とも思えませんから、ルーチンワークで時間を浪費しているという部分も相当程度あるのではないかと推測されます。

このあたりにITの力をうまく適用すれば労働生産性の向上が見込めそうですが…。

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