【IT論考β】 ITはITであって、それ以上でもそれ以下でもないと心得よ。[#205]

IT

■ 近頃、巷では「ITが仕事を奪う」的な話題が
  多いような気がします。
  
  ITが人間の仕事を代替するようになるというのは
  ある程度は事実です。
  

  電話の自動交換機によってオペレータは
  ほとんど必要なくなりましたし、
     
  Web予約が普及したことによって
  航空券の電話予約も激減したりなど、
  
  実質的に絶滅した職種は確かにあります。
  
  
  最近は大量データを統計的に解析することで
  人工知能が学習するようになったことで、
  
  「ITが仕事を奪う」
  
  という論調が顕著になっています。
  
  
  それはそれで間違いではないと思いますが
  個人的には
  
   必要以上にビビる必要もないかなぁ
   
  とも思っています。
  
  
■ その理由はいろいろとあるのですが、

  「技術的に可能だからといって
   それが現実になるとは限らない」
   
  というのが理由の一つです。
  
  
  例えば、
  やっと現実になりそうな「マイナンバー」は
  何十年も前から提唱されていました。
  
  技術的に考えれば、ITを使うのに
  「個人を特定出来る一意な記号」を
  割り振らないほうがナンセンスです。
  
  (技術的には難しい話ではありませんし)
  
  
  しかし、抵抗勢力が何十年もその現実化を
  阻んできたのです。
  
  
  これはほんの一例ですが、重要なのは
  
  「人間の意思決定は技術的な優劣で
   決まるほど単純ではない」
   
  ということです。
  
  
  今後もIT(コンピュータ)に行わせる方が
  良い結果が得られる事例は増えるでしょうが、
  
  それを採用するか否かは人間次第です。
  
  
■ つまるところ、

  じぶん自身がITよりも信頼されるような存在
  
  であるよう生きていくことが肝要なのでは
  なかろうかと。
  
  自戒を込めて。。
  
  
 今日の【まとめ】
 ■ ITが仕事を奪うというのは半分本当だが…
 ■ 技術的に可能でもそれを採用するかは別問題
 ■ ITよりも信頼されるような存在であれ
  

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