セキュリティ系のITエンジニアは普遍的に強いかも。

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IT業界には「SE35歳定年説」というものが存在します。理由は諸説ありますが、現実問題として、一線のエンジニアとして活躍できるのは多くが35歳程度までで、その後はマネジメントなどの職に移っていきます。

技術の移り変わりが激しい業界において、新技術をキャッチアップし続けるのは大変です。一方で、その時々の新技術をネイティブに学んだ、若い世代の人々が入ってくるとなると、生涯現役を続けるのはかなり難しいのかもしれません。

とはいえ、技術の進化はめざましくとも根本的な原理は変わりません。ハードの世界もソフトの世界も「実装」は変化しますが、計算機としての原理はいまのところ不変といっても良いでしょう。適度に抽象消化された世界は変化に強いのです。

したがって、そういった分野においてはむしろ経験が生きてくるかもしれません。かつ、ITにおいてここのところ注目が集まっているのはセキュリティ分野です。それもブーム的なものではなく実需に根ざした根強いニーズが見込まれます。近年はサイバー攻撃が話題になることも多いのでなおのことでしょう。

セキュリティを考えるに当たって必要なのは、各種の技術がどういう原理で動いているかという知識です。新しい技術ほど難しいことをうまく隠蔽してくれているのですが、攻撃者はときにその下にある根本的な原理を突いてきます。得てしてぜい弱性と呼ばれるものはそういうところに潜んでいるからです。

そのようなわけで、守る側にも相応の知識が必要になります。それも原理レベルでの知識が必要です。そしてこの知識は普遍的な部分を多く含みます。となれば、セキュリティ分野のエンジニアは結構現役生活を長く送れるのかもしれません。

まぁ、難しいことを知っているから強い、というある意味では当然のことではあるのですが。

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