文章にまとめることで整理される。

ほぼエッセイ

日々いろいろな事を考えては忘れていく、思考とは源泉かけ流しの温泉のようなものです。これを流してしまわぬためには記録するしかありません。

同じ思考でも、たわいもないことをあれこれ考えることもあれば、誰かに伝えたい何かを考えていることもあるでしょう。前者はある種の自己完結型なので当人の好きなように考えても良いのですが、後者は他人へ伝達することが目的なので伝わる方にまとまらないと困ります。

自分の考えと伝えるときに、口頭で伝えるという方法がひとつ有りますが、この方法は意外と曖昧です。本人は分かった気になって話していても、実はロジックが途中でズレていたり、話者である本人自身が途中でごまかしていることに気づくこともあります。自分の話をボイスレコーダーなどに録音してみるとそれはよくわかります。普段は思考と同じように会話も流れていってしまうのでほとんど気づかないのです。

これが、文章にするとなると途端に難しくなります。文章として体裁がとれたものを書き出す必要に迫られるというのも一つの理由ですが、文章は見返せるがゆえロジックが破綻していると明らかにわかってしまいます。誤魔化そうにも誤魔化しきれないわけです。

したがって、文章にするということは、思考を整理してまとめるという作業が必然的に発生します。ここが口頭で考えを伝えるときと違ってきます。整理してまとめるというこの作業は、メモをとるにせよ、ノートをとるにせよ、文章として書き残すときには必要なものです。

よって、物事を整理してまとめたいときには文章として書き出すというのがひとつの方法となるでしょう。

タイトルとURLをコピーしました