だらだら説明するよりも「百”文”は一見にしかず」?

ほぼエッセイ

学生時代、ゼミで難しい事柄を説明しようとすると、「絵(図)で描いてみて」と先生によくいわれたの憶えています。もちろんプレゼンのスライドも「絵で表現して」と。今回はそんな絵の持つ力について。

複雑な事象や概念を伝えようとするとき、文章であればどうしても込み入った説明になります。様々な要素が絡み合ってひとつの結論が導かれるのであれば、それらをひとつひとつ文章で説明してゆかねばなりません。したがってどうしても文章は長くなりますし、使われる単語は難解になりがちです。

そんな難しい概念をうまく表現してくれるのが絵(図)です。

例えば、社長のしたに副社長がいて、その下に5人の事業部長がいて、それぞれの事業部長のしたに複数人の部長がいて…、などという構造は組織図があれば、ピラミッド状の構成であることを一目で理解できます。

あるいは、なんらかの電化製品が価格に比例して性能が向上するとき、文章で表現するとそれぞれの製品と価格を羅列することになります。しかし、図で表現するならば、価格と性能を二軸とした平面上に製品をプロットしていけば、点が直線的に並ぶことがひとめでわかるはずです。つまり、比例のグラフです。

このように絵(図)を使うことで、言葉で表現すると複雑になりがちな概念を、一目でわかるように表現することができます。これをうまく使いこなすことができれば、表現力は大きく向上することでしょう。

「百聞は一見にしかず」ならぬ「百”文”は一見にしかず」というわけです。

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