可処分所得を意識しても、可処分時間を意識しない人は多い。

ほぼエッセイ

人々にとって最重要なリソースはお金と時間なはずですが、自分のお金を気にしない人はいないものの、時間には無頓着な人も多い気がします。前者は生活に直結するものの、後者はすぐには生死に関わらないからでしょうか。

多少なりともマジメにお金の管理をしている人は、額面の収入から諸々の費用を差し引いた可処分所得をもとに予算を考えているはずです。つまり、月々いくら自分の好きなように使うことができるか(=可処分所得)を把握しているということです。

一方で、月々どれだけの時間が自分の自由になるかという「可処分時間」を把握している人はどれだけいるでしょうか。24時間×1ヶ月のうち、いったい何時間が自分の自由になるのかを知っている人は少ないのではないでしょうか。

世に時間管理の手法や研修の類いは沢山あり、それらを学ぶ人もそれなりにいるにも関わらず、可処分時間は知らないなんて人も結構いるやもしれません。しかし、可処分所得がわからないと予算を組み立てられないように、可処分時間がわからないと計画を立てることもままならぬはずです。国債よろしく時間債でも発行できるなら別ですが…。

私の見るところでは、成果をあげる者は、仕事からスタートしない。時間からスタートする。計画からもスタートしない。何に時間がとられているかを明らかにすることからスタートする。次に、時間を管理すべく、時間を奪おうとする非生産的な要求を退ける。そして最後に、得られた自由な時間を出来るだけ大きくまとめる。(ドラッカー著「経営者の条件」)

やはり、まずは可処分時間の把握からということでしょう。

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