BYODに関するSEの憂鬱。

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もう一本BYODネタで。もうちょっとSEである筆者に身近な視点で。

SEであり、電子ガジェット好きな筆者のは率直なところ、「BYODいいよねー。自分のiPhoneもiPadも会社で使いたいわ〜」。一方で、顧客のシステムを構築して運用するSEとしては「BYODなんか入れられたら堪らん。というか全面適用なんてムリムリ」とも思います。

筆者が自己中心的だという指摘は否定はしませんが、もちろんそれだけではないとも思います。ある程度は自己責任のもとで割り切って使うのと、システムの一形態としてお客様に提供するのではレベルが違うという話です。

自分で使う分には多少デバイス固有の不具合がでても、仕方ない、で済みますが、対価をもらってお客様に提供する場合にはそうはいきません。システムには動作環境というのが定められているのが当たり前で、提供する側は少なくとも指定した動作環境では正しく動くかどうかのテストをする義務があります。もちろん、バグが残存することはあり得ますが。

iOSは毎年バージョンアップと新機種の発売が行われますし、Android端末にいたってはハードベンダーが多いのでもっと頻繁に新しい機種が出ます。もちろんAndroid OS自体のアップデートもあります。今後はWindows系のタブレットも増えてくるかもしれません。これらのうち、どれだけで動作保証をしてテストするかを考える必要があると思うだけで寒気がしてきます…。

IEのバージョンが変わるだけでちょっとした騒動で、Windows OSの変更は一大プロジェクトになってしまうエンタープライズなシステムにおいて、発展速度が著しいモバイルデバイスをどう捉えればよいのか。明確な答えはまだわかりません。短期的なメリットもさることながら、システムの永続性が重要なのが企業のシステムです。基幹系とよばれる本業に直結するようなシステムは数十年と続くかもしれません。一方で、今をときめくiOSデバイスが10年後にどうなっているかはわからない世界です。

先々の運用や更新まで考えると、憂鬱にならざるを得ないのが現状ですね…。

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