大企業病が発症する謎を考える。

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組織とチーム論、その3です。

本日は、一代にして大企業を築いた創業者が引退した途端に業績が悪化する現象や大企業病が発生する理由を考えます。

 

組織とチーム論のその2ではエース(ハイパフォーマー)の存在に触れました。今回のお題はここにヒントあると考えます。

大企業の創業者というのは間違いなくエースです。一代にして大企業を築きあげるなどという偉業はエースだからこそ成せる技です。

一方で、創業時から社員が1万人などという企業はないですから、創業時の企業というのはチームだったはずです。それも、創業者をエースとしたチームです。

しかし、企業の規模が大きくなり、社会的な存在とまでなってくると、常に一定の成果を出し続けなければならないという圧力にさらされます。しかし、エースの能力で持っているチームである限り、創業者であるエースがいなくなれば、チームの戦力=業績は下がらざるを得ません。

したがって、創業者がいなくとも成果を出し続けるためにはチームから組織への変容が起こります。組織化すれば、個々の能力によらずに一定の成果を出し続けやすくなります。

もしかすると、人はこのプロセスのことを「大企業病の発症」というのかもしれません。しかし、エースたる創業者がいなくなったあとの企業が生き残るためには避けがたい選択肢なのかもしれません。

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