逆風もまた風。

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筆者は基本的には逆算思考を信条にしています。ゴールを決めてそこへの最短経路を模索する、という思考です。これを徹底すると、無駄なことに首を突っ込むことなどないはずなのですが、その実、相当にあっちこっちに首を突っ込んでいたように思います。そして意外とそういう経験は役に立つものだというのが本日のお話です。

仕事であれ人生であれ、何かしら達成したい(orすべき)ことは誰しもあるでしょう。それを主たるゴールとするならば、それに対しては逆算思考で最短経路を探すのが合理的でしょう。

しかし、合理化・効率化だけを推し進めてゴールに到達したときに、そこにゴールに到達したという成果以外に何も残らないというのは生き方・在り方としてどうなのか?という問いは残ります。あるいは、不可抗力によってそもそも達成すべきゴールが変わるということも往々にしてあるでしょう。仕事ならば異動もあれば、いまどき会社の経営母体が変わることも日常茶飯事です。人生ならば人との出会いや別れというのは時として自らの力ではどうにも出来ない形で訪れます。いわゆる「想定外」の出来事というのは起こるわけです。

想定外の出来事に対して企業であればコンティンジェンシープランが策定されていたりするでしょうが、個人のレベルでは必ずしもあるとは限りません。そんなときに頼りになるのは合理性や効率化で生まれたもの以外であることが多いのではないでしょうか。日常で役に立つモノが役に立たず、日常では役に立たないと思われるものが役に立つのが非常時だというのは、先の震災が教えてくれています。

具体的な方法を筆者は知らないですが、ヨットというのは逆風でも進むことができるそうです。逆風下であってもそれを風としてどれだけ活かせるかどうかは、その人の力量にかかってくるのでしょう。

「順風満帆」という言葉がありますが、果たしてそこに逆風が吹いたときにどう対処できるか?それが本当の力量というものなのかもしれません。そして、そういう力量は逆算による最短経路上ではない場所で培われるのかもしれませんね。

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