■ 2000年代のはじめごろ、データを
持ち運ぶのによく使われたのが
CD-RやDVD-Rでした。
当時はUSBメモリやSDカードは
単価が高かったので大容量データの
媒体としては適さなかったのです。
それから10年がたち状況は
だいぶ変わりました。
USBメモリやSDカードは数十GB
のものが千円程度で買えるほど
価格が低下しました。
また、昔はパソコンには必ず
CD/DVDドライブがついていたのですが
最近は搭載されないことも多く
スマホやタブレットには当然ながら
ついていません。
したがって、CD-RやDVD-Rを
利用するメリットがかなり低下
してきました。
■ 現状を鑑みるに、データをわざわざ
CD-RやDVD-Rに焼くメリットは
薄いと言えます。
家庭で使うCD-RやDVD-Rは
プレスされている通常のCD/DVD
に比べて耐久性も劣ります。
一概に何年とは言えないですが
数十年を期待するのは難しく、
保管状態などによっては数年で
読み取りエラーが多発して読めなく
なることもあります。
長期保存を目論むなら定期的に
新しいメディアに焼き直す必要が
ありますが、
そんなことをするならHDDや
クラウドストレージを活用する方が
手間がかからなくて済むでしょう。
(こちらも単価がだいぶ下がって
きていますから…)
データ授受における活躍の場が
少なくなり、長期保存向けでも
ないとなると衰退は免れないやも
しれません。
■ いまのところ、家庭用のCD/DVD
レコーダでの需要はありそうですが、
周辺機器にデータを直接転送することが
増えているのでこちらも縮小していく
ことでしょう。
いずれ、フロッピーディスクのような
骨董品になるのかもしれません。
今日の【まとめ】
■ 単価が安かったCD-R/DVD-Rは2000年代に流行
■ 現在はフラッシュメモリの低価格化でメリット薄
■ 長期保存もHDDやクラウドストレージに移行か?