【IT論考β】 当てるためには数打つ必要がある。[#351]

IT

■ 肉体労働の多くは作業手順が
  明確化されていて、かつ成果の
  測定方法も確立されています。

  フレデリック・テイラーによる
  科学的管理法がそれに大きく
  貢献していると言えるのでしょう。
  
  
  その一方で、知識労働者の生産性を
  向上させる管理手法の決定版は
  いまのところないようです。
  
  
■ 理由はいろいろあるでしょうが、
  肉体労働が労働時間に正比例で
  成果が上がるのに対し、
  
  知識労働の成果は必ずしも
  投下した時間に比例しないという
  特徴の影響はあるでしょう。
  
  
  机の前で考えてもまったくよい
  アイディアが出ないときもあれば
  
  ふらっと散歩をしているときに
  よい企画を思いつくこともあり
  
  「オフィス」にどれだけいるかは
  あまり参考になりません。
  
  
  そして、知識労働者が生み出す
  多くのアイディアは
  
  検討の結果、実行されるまでもない
  レベルであると判断されるか、
  
  あるいは実行してもイマイチな
  ことに終わることも多いはずです。
  
  
  大きな成果を生み出すような
  アイディアがそうそう生まれる
  はずはなく、
  
  そういったアイディアの影には
  死屍累々の失敗作があるはずなのです。
  
  
  この場合の打率がどの程度なのかは
  なんともいえませんが、
  
  すくなくとも打席に立ってバットを
  振らなければヒットが出ないのは
  確かです。
  
  
  シミュレーションをしたり、
  あるいは実際に小さく試みることで
  
  それが成果につながるかどうかが
  見えてくるのです。
  
  
■ 失敗を恐れてなにもしなければ
  どんな成果もあがらないということ。
  
  その先に大きな成果がまっている
  はずなのですから。
  
  とはいえ、駄作が積み上がると
  それなりに凹むのが人間ですが、、。
  

 今日の【まとめ】
 ■ 知識労働の生産性は測定が難しい
 ■ 多くのアイディアのうち身になるのはわずか
 ■ 試してみないことには成果につながらない 

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