■ 20世紀の工業化は大量生産・大量消費
を行う社会を生み出しました。
豊かにはなりましたが、環境に与える
影響は小さくなく
近年は環境に優しい=「エコ」が重要視
されるようになりました。
■ ところで、ITに使われるデジタルデータは
「0」と「1」の羅列であることは有名です。
多くの場合、これを電気によって表現するので
デジタルデータが与えるメリットの割に
物理的なモノはそこまで消費しません。
IT機器はもちろん物質的な存在であり
さまざまな資源が使われていますが、
昨今のデバイスは多種多様な用途に
使えるので比較的環境には優しいでしょう。
紙にデータを記録するのに比べれば
莫大な量の情報を小さな媒体に収められるので
結構エコな存在に思えます。
ただし、その一方で増えているのが電力消費です。
スマホやノートパソコンが消費する電力は
微々たるものですが、
クラウド時代にはユーザからは見えない
データセンターで大量のコンピュータが
稼働しています。
(コンピュータの消費する電気と同時に
空調設備にもかなりの電気を消費します)
国内のデータセンターは全電力需要の1%を
消費しているといわれ、東京都の場合には
10%以上がデータセンターで使われている
という試算もあるくらいです。
もちろん世界的に見ても同じ傾向にあり
データセンターが消費する電力は増え続けて
いるのです。
データはここのところ倍々ゲームで
増加していますが、
当然それを処理するデータセンターも
増えるわけです。
発電をするにはなにかしら資源を
消費しますから、
むやみやたらにデータを増やすことは
資源の消費量を間接的に増やす行為といえます。
■ もしかすると
「当社は環境保護のため
無駄なデータは生成しないよう
努めています」
なんてPR広告が作られるかもしれませんね笑
今日の【まとめ】
■ クラウド時代には大量のコンピュータが必要
■ データセンターで消費する電力は相当なもの
■ 発電のために必要な資源量が無視できなくなるかも?