【IT論考β】 デジタル時代はエコといえるのか?[#328]

IT

■ 20世紀の工業化は大量生産・大量消費
  を行う社会を生み出しました。
  
  豊かにはなりましたが、環境に与える
  影響は小さくなく
  
  近年は環境に優しい=「エコ」が重要視
  されるようになりました。

■ ところで、ITに使われるデジタルデータは
  「0」と「1」の羅列であることは有名です。
  
  多くの場合、これを電気によって表現するので
  デジタルデータが与えるメリットの割に
  物理的なモノはそこまで消費しません。
  
  
  IT機器はもちろん物質的な存在であり
  さまざまな資源が使われていますが、
  
  昨今のデバイスは多種多様な用途に
  使えるので比較的環境には優しいでしょう。
  
  
  紙にデータを記録するのに比べれば
  莫大な量の情報を小さな媒体に収められるので
  結構エコな存在に思えます。
  
  
  ただし、その一方で増えているのが電力消費です。
  
  
  スマホやノートパソコンが消費する電力は
  微々たるものですが、
  
  クラウド時代にはユーザからは見えない
  データセンターで大量のコンピュータが
  稼働しています。

  (コンピュータの消費する電気と同時に
   空調設備にもかなりの電気を消費します)  
  
  国内のデータセンターは全電力需要の1%を
  消費しているといわれ、東京都の場合には
  10%以上がデータセンターで使われている
  という試算もあるくらいです。
  
  
  もちろん世界的に見ても同じ傾向にあり
  データセンターが消費する電力は増え続けて
  いるのです。
  
  
  データはここのところ倍々ゲームで
  増加していますが、
  
  当然それを処理するデータセンターも
  増えるわけです。
  
  
  発電をするにはなにかしら資源を
  消費しますから、
  
  むやみやたらにデータを増やすことは
  資源の消費量を間接的に増やす行為といえます。
  

■ もしかすると
  「当社は環境保護のため
   無駄なデータは生成しないよう
   努めています」
  なんてPR広告が作られるかもしれませんね笑 
  

 今日の【まとめ】
 ■ クラウド時代には大量のコンピュータが必要
 ■ データセンターで消費する電力は相当なもの
 ■ 発電のために必要な資源量が無視できなくなるかも?

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