新年の抱負はまず「何をやめるか」から。

ほぼエッセイ

資格講座の申し込みが最も増えるのは新年の時期という話を耳にしたことがありますが、それだけ年が変わるというのは多くの人に響く何かがあるのでしょう。一方で、新年の抱負が三日坊主となりまったく達成されなかったという例も、枚挙にいとまがないことでしょう。

過去を省みずに新しいことを始め、すぐに挫折するというのはある意味では必然です。なぜなら、時間というのは有限なリソースで、年が変わったからといって可処分時間が増えるわけではないからです。何もやめずに何かを始めれば時間が足りなくなるのは目に見えており、そうなれば定着していない習慣はいとも簡単に消え去ります。

最初に行うべきは、もはや成果を上げられなくなったものや、貢献できなくなったものに投入している資源を引き上げることである。昨日を捨てることなくして、明日をつくることは出来ない。

というのは「明日を支配するもの―21世紀のマネジメント革命」からの引用ですが、多くの人が昨日を捨てずに明日を作ろうとして挫折するようです。

「やりたいこと」や「やったほうがよいこと」などはいくらでもあります。一方で時間は有限かつ希少な存在です。となると、やれることよりもやれないことの方が圧倒的に多いわけです。

「選択」とは何かを選び取ることですが、同時に他の選択肢を捨てることでもあります。人生とは選択の連続ですから、換言すれば捨てることの連続と言えるかもしれません。

この側面に目を向けずして目標を立てると、おそらく年末に公開することになるのでは?と思うのです。

 

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