無料のセミナーやフォーラムは営業かマッチングビジネスの場。

ほぼエッセイ

世の中には「セミナー」とか「フォーラム」と名のつくイベントがたくさんあります。中には参加者が高額な参加費を払うこともあれば、無料ということもあります。この差はどこから来るのでしょう?

セミナーやフォーラムに行く人は明らかに情報を求めて参加しています。何かしら自分にメリットのある情報が得られることをことを期待していくわけです。しかし、営利団体たる企業がスポンサーとなっている場合に、価値ある情報が無料で流通するわけがありません。したがって、その情報にはなんらかのビジネスという色がつけてあるとみるべきでしょう。

分かりやすいのは、自社の製品やサービスを購入してもらうことを目的とした無料セミナーです。そこで提供される情報は自社の顧客となってもらうための呼び水です。商品を購入する動機付けに必要な情報が提供されるわけです。端的に言ってしまえば営業の場ということになります。

少し複雑なのは、フォーラムとよばれることもある大人数があつまるイベントです。これも参加者は自分にとって有益な情報があることを期待して足を運びますが、主催者が商品もサービスも販売していないのです。代わりに商品を提供する企業が別に参加しています。そしてその企業が主催者にスポンサーとしてお金を払っていたりします。これも営業の場とみることもできますが、無料セミナーの例と違うのはイベント単体で利益をあげるプレイヤーがいることです。主催者がそれにあたります。つまり、これはマッチングビジネスということになります。

とはいえ、マッチングが成立した結果、そこでビジネスが行われるのでお金を払う企業側からすると営業の場には変わりありません。そして、参加者はいずれの場合でも営業される側なのです。つまり提供される情報はあくまでビジネスという色のついたものということです。

営利企業から無料で情報が得られるような都合の良い場は存在しないと言うことです。

 

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