言うは難く行うは易し?

ほぼエッセイ

有言実行、誰しもが目指すところではありますが、現実には無言不実行なことも多いのではないでしょうか。「言うは易く行うは難し」という言葉がありますが、そもそも言い出してすらないかもしれません。

多くのコミュニティにおいて、口だけの人間とかホラ吹きな人間は嫌われます。まぁ、それ自体は当たり前なのかもしれませんが、怖いのは身の丈を上回る(ように周囲が思う)ことを言う行為自体が疎まれるケースです。

大それた事を言うだけで、なにも実行しないというのは確かに問題ですが、大それたこと自体は言うべきです。例えば、「Google の使命は、世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて使えるようにすることです。」というGoogleの方針を、いま大言壮語と思う人はいないでしょう。

しかし、これを1998年に聞いたとしたらどうでしょう?あるいは、このGoogleの方針がなかったとして、いまのGoogleは存在し得たのでしょうか?

なんの目標もなく日々を過ごすのは、目的地も決めずに航海するようなものです。どこに行くでもなく、たださまよってしまいます。そういう意味では、まず目標という目的地の設定が必要でしょう。そこに旗を立てておけば、あとはそれを目指して歩き始めればよいのです。たとえ、それが大それた目標であったとしてもです。

現実には、そういった大それた目標を公然と言い放てる環境は少ないのかもしれません。しかし、それをよしとする環境で、かつそれを応援してくれるようなコミュニティにいたとしたら、話は変わります。言ってもいいのに、むしろ自分がビビって言えなくなってしまうのです。少し違った意味で、言うことが難しいという状況です。

そんな状況下で、大言壮語を吐いてしまえば、それを現実にするための活動を地道に行うだけです。言ったからには行わねば、という外的圧力によるモチベーションと、そもそも目指したかったという内的なモチベーションにより行動は加速するはずです。

こうして、言うは難く行うは易しが実現する。のかもしれません…。

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