常に見解をアップデートし続ける姿勢。

ほぼエッセイ

世の中には発言をころころ変えて「朝令暮改」だと言われる人もいれば、自分の考えに固執する「頑固一徹」な人もいます。このあたりのさじ加減は難しいところです。

それは、他人を評価・分析する場合もそうで、他人への見方をすぐに変える人もいれば、なかなか変えない人もいます。第一印象というのは概ね当たっている事が多いという研究結果もあるので、直感的に物事を捉えることが間違いとは一概には言えないのですが、注意を払うべきではあるでしょう。

生きていれば時々刻々と新しい情報が入ってくるわけなので、価値判断のベースとなる情報は常に変化しています。ベースとなるデータが変化するのですから、判断が変わる可能性というのは大いにある話です。むしろ、ひとつの判断に固執し、その判断を否定するような新たな情報が入っているにもかかわらず、考えを改めない方が危険です。

基本的に人は自分の考えを間違っているとは思いたくない傾向にあるので、どちらかといえば自分の判断に固執する人の方が多いのかもしれません。さらに、考えをころころ変える(ように見える)人間は好まれないので、判断を変えることに戸惑いも生じやすいという事情もあるでしょう。

だとすると、むしろ意図的に自分の考えを変えることを是として生きていた方が間違った方向に進まずに済むのかもしれません。

重要なのは、単に同じ考えを持ち続ける事ではなく、正しい意思決定のために常に省察を繰り返して必要に応じて考えを変えるという「姿勢」です。そこに一貫性があるかどうかがポイントではないでしょか。

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