■ 有名なアインシュタインの名言に
「常識とは18歳までに身につけた
偏見のコレクションのことをいう。」
というものがあります。
常識といえど偏った見方のひとつ
といわれれば、確かにそうかもしれません。
学問上(科学)の常識というのも
時代とともに変化していますが、
日常における常識というのは
もっと急速に変化しています。
それどころか、同じ時代であっても
場所・業界が変われば常識も変わります。
万人普遍で通じる常識などというのは
存在しないと考えるのが妥当でしょう。
■ ところで、日本文化というのは
「察する」ことを是とするようです。
別名、「空気を読む」文化ですね。
これはうまくいっている場合は
いいのですが、
言語によるコミュニケーションを
回避しているので、
ボタンの掛け違いが起こると
なんとも悲惨なことになります。
「常識的に考えれば…」と
言ったところで、自分と相手の
常識が一致しているという保証は
どこにもありません。
それは単に「自分にとって」の常識
であって、相手にとってはそうでは
ないこともあり得ます。
多様化が叫ばれる昨今においては
より、その可能性は高まるでしょう。
「常識」という単語を持ち出した時点で
ある種の思考停止だと言えるかもしれません。
相手の考え方・価値観を理解しようと
するならば、自分の「常識」外のことも
当然あり得ると考えるはずですから。
■ 何気なく使ってしまう「常識」ですが、
気付かぬうちに思考停止に陥っていないかには
ゆめゆめ注意する必要がありそうです。
常識というのは偏見のコレクション
なのですから、、。
今日の【まとめ】
■ 時代や場所・業界が変われば常識も変わる
■ 万人普遍の常識などというのは存在しない
■ 常識を持ち出したら思考停止の兆候か?