呼吸をするようにインプットとアウトプットする。

人生

「勉強熱心ですね」という言葉はふつうは褒め言葉として使われます。貪欲に知識やノウハウを吸収しようとするその姿勢は確かに褒められたものですが、それだけで安住してはいけません。「趣味が学び」でない限りは学ぶのは手段であって目的ではないはずです。

本を読んだり、講義を聴いたりするというインプットはある意味ではとても楽ちんです。かなり受動的な態度でも行うことができます。それでいて「学んでいる」という自己高揚感が得られるので、インプットだけで満足してしまうことがあります。

何百冊もの本を読み、勉強会やセミナーに頻繁に参加する。もちろん、何もしないよりは有益でしょうが、アウトプットを行わなければある種の自己満足で終わりです。アウトプット、それも他者に価値を提供してこそ、インプットに意義が与えられます。

このあたりを忘れてインプットに熱心になる人も多いようです。というか自己研鑽に熱心な人にはありがちなのではないでしょうか。成果をあげんがための自己研鑽が、目的化してしまわぬようゆめゆめ注意する必要があります。

もっともよいのはアウトプットとインプットを並行して行うことかもしれません。常に学びつつ、それを則実践あるいは展開する。それによって自分も成長しつつ、他者にも価値提供ができるという非常に良いサイクルがまわるのです。

なにも難しいことではなく、「行動ありきで学べ」というありきたりの結論ではあるのですが。

タイトルとURLをコピーしました