現場で使ってもらうにはシステムは高すぎるのでは?

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GWで少し時間ができたので部屋の片付けをしつつ、ガイアの夜明けをみていました。

数回分を一気に見たのでいろいろな話題が混ざって、かえってそれがいろいろな刺激となって脳に入って来ました。残念ながらその刺激をうまく言語化できていないのですが、大変考えさせられます。

さて、印象深かったのがNECが、パソコンの組立ラインを唯一国内に保有しているという米沢工場の取り組み。人件費の安い海外にいかに対抗するかということで、徹底した効率化をはかっていました。いわゆるインダストリアル・エンジニアリングで、それ自体は珍しくはないのですが、解決策の様々なことがローコスト・ローテクを使っていることが非常に印象的でした。

ホームセンターで売っている材料や100円ショップで売っている材料を使って効率化の道具を自製してしまう。多少の工作機械であれば、それも自製で済ませてしまう。

そのような製造業の現場においてシステムは何ができるのかと考えずにはいれませんでした。システムの製作を大手のSIerに頼めばどんなに小さな規模でも数百万円。数千万なんていうのもザラです。経営という大局の中では、それでもリターンを得られるシステムになるのかもしれませんが、先の現場のニーズに合うようなものがニーズに合う価格でいれられるとは思えません。

上記の本のように、システムを内製しようという方向に回帰している企業があるのもまた事実です。

そもそも、なにかの製作を外注するというのは、自社にそれを作るノウハウがないか外注した方が安く上がる場合です。しかしオーダーメイドでシステムが作られる以上、大手のSIerに依頼したからといって金額そのものが大きくさがるはずはありません。規模の経済がほとんど働かないわけなので。とするならば、SIerはノウハウを売っているはずです。しかし、そのノウハウは価格に見合うだけのものなのか?という疑問は残ります。(売っているノウハウがプロジェクトマネジメント力なのか技術力なのかは今回は棚上げします。)

 

システムを使うのが人間であり、その人間が現場という組織の末端で働いているのならば、その人たちに受け入れられるシステムを買っていただける価格で提供していきたいというのが、個人的な想いです。経営を大きくかえるようなシステムを作るのも醍醐味ですが、私のような運用SEが日々ちまちまとやっているようなITの力を駆使した改善を、ほかの業種にも安価に届けられたらと思うのです。

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