やっぱりストックよりフロー。

ほぼエッセイ

「最近の若い人は…」などと言い始めたら、筆者も歳なのかも知れませんが、統計的にも昨今の若年層は貯蓄に熱心なようです。将来の不安が消えぬ事から貯蓄に走るのでしょうが、果たしてそれで対処できるかは微妙なところです。

現代日本はなんだかんだ言っても給料は年功序列色が強いので、若くして大きく稼ぐ人は一握りです。となると、貯蓄しようにも金額的にはたかが知れていることになります。

本多静六のように四分の一貯蓄をしたとしても、低金利・低成長な時代では複利効果も薄くほとんど増えていきません。貯めた分が貯めた量でストックされるというわけです。

問題はそのストックでどれだけのあいだ生きていけるのか、ということです。それで将来の不安が消えるほどの額になっていればよいですが、おそらくはそんなには溜まらないでしょう。仮に溜まったとして、それを取り崩して減らしていくという行為に心理的に耐えきれるかが疑問です。

もしこれが対象なりともフローとして、毎月あるいは毎年流入してくるのであれば、かなり安心して暮らせるのではないでしょうか。

事実、サラリーマン生活を送っている人は毎月フローとして給与が振り込まれるからこそ安心して生活をし、莫大な借金をしてまでマイホームを買うのでしょう。もし、フローが存在しなければ、(もちろんローンは組めませんが)とても借金をして家を買うなどという発想にはならないのではと思います。

というわけで、若い内からストックに走るよりは、短期的には資金が流出していってもフローを作ることに腐心した方が良いのではなかろうかと思うわけです。

と、言い訳をしてお金を使う筆者なのでした、、。

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