「良く生きる」ために重要なのは主体性を発揮すること。

ほぼエッセイ

有名な『7つの習慣』では、第一の習慣として「主体性を発揮する」が位置付けられています。主体性が重要であろう事は多くの人が薄々は認識しているとは思いますが、どうやらそれは幸せ(ハピネス)やセルフイメージにリンクしているようです。

最近読んだ、『データの見えざる手: ウエアラブルセンサが明かす人間・組織・社会の法則(矢野和男 著)』は非常に示唆に富む内容が盛りだくさんなのですが、その中で幸せ(ハピネス)にもふれています。

カリフォルニア大学リバーサイド校、ソニア・リュボミルスキ教授の研究結果によると、幸せ(ハピネス)は、およそ半分は遺伝的に決まっていることが明らかになったそうです。

幸せの半分が遺伝で決まるというのはなんとも残念ですが、驚くべきは残り半分の後天的に決まる部分です。後天的な部分のうち、お金・健康・人間関係などの環境要因が幸せに与える影響は非常に低いということです。環境要因をすべてあわせても幸せに対する影響は全体の10%に過ぎないようなのです。

これは、経済的な成功をおさめているのに幸福感がない人もいるということや、地位や名声が即幸せに繋がるとは限らないという事例に符合します。

さて、50%が遺伝、10%が環境ならば、残りの40%はなにか?

「日々の行動のちょっとした習慣や行動の選択の仕方」なのだと著書では述べられています。「特に、自分から積極的に行動を起こしたかどうかが重要なのだ。自ら意図を持って何かを行うことで、人は幸福感を得る」とのこと。

これは換言すると主体性をもって生きていることが重要だということです。すなわち7つの習慣のうちの第一の習慣であり、それは成功へつながる第一歩でもあるわけです。成功と幸福がここでリンクしてくるわけです。

つまり、主体性を持つことで幸せの相当部分がコントロールでき、それが成果と健全なセルフイメージの維持に関連すると解釈できます。おそらくこれらは相互に作用するので、いかにこれを正のサイクルにするかが「良く生きる」ための肝といえるのかもしれません。

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