人口動態で「すでに起こった未来」を見てみると…。

ほぼエッセイ

「5年先、10年先を考える」などというと長期目線な気がしますが、日本だと平均寿命が80歳とかになってるわけです。そこまで生きる前提だと、自分はまだ半分も生きていないわけで、30年ぐらい先を考えてみないとなぁと感じています。

ドラッカーのいう「すでに起こった未来」の中で最も分かりやすいのは人口動態でしょう。

生産年齢人口は日本では15歳以上65歳未満とされています。この後の15年間で生産年齢人口に入ってくる日本人は、今現在で0歳〜14歳の日本人でしかあり得ないので、上限値は確定です。天変地異で大勢の人間が亡くなる事態が起きなければ、今現在で0歳〜14歳の人が流入し、50歳〜65歳までの人が流出した状態が15年後の生産年齢人口の姿です。ここまでは死亡率以外は推定値を使わなくても導ける、まさに「すでに起こった未来」です。

さらに合計特殊出生率の変化は2〜3年で大きく変化するものではありませんし、親世代の人口は約20年先までは「すでに起こった未来」として確定しています。したがってこの先10年ぐらいの出生数は高い確度で推定可能でしょう。

そうなると、ざっくり30年先の生産年齢人口はかなり高い確度で見えることになります。

そんなことを考えながら、総務省統計局が出している2040年の人口ピラミッドをみてみてると、唖然とします。(平成18年以降の数値が推計値になっています)
年金支給開始年齢がさらに後ろ倒しされそうな雰囲気が漂っていますし、下手すると生涯現役になるやもしれません。

などと考えると、キャリアを考えるなら30年ぐらい先までは当然のものとして考慮に入れるべきなのかもしれませんね…。

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