■ 日本における新年のあいさつ
といえば年賀状は外せません。
とはいいつつも、
年賀状の発行枚数は2000年初頭を
ピークに減少傾向にあるようです。
筆者の周囲を見渡しても
年賀状を(自分から)出すのやめた
という人がチラホラいます。
年賀状がこのまま衰退するのか?
と問われれば、筆者の結論としては
「Yes」です。
■ 年賀状の発行枚数が減少し始めた
時期は、
ちょうど携帯電話がほぼ全員に
普及し始めた頃です。
携帯電話のメール機能によって
簡単に新年のあいさつが行えるように
なりました。
手間もコストもメールのほうが
小さいですから、
年賀状からメールに切り替える
インセンティブは十分にあります。
ただ、ここまでなら
年に一回行うあいさつの手段が変わった
だけです。
しかし、その後のSNSの普及は
状況を大きく変化させたといえます。
SNSのない時代に
遠方の友人や知人と近況を交換できる
のは年賀状(新年のあいさつ)くらいでした。
しかし、SNSの登場以後は
SNSの投稿を通して年中それを
知ることが可能になりました。
ITの進化は単にあいさつの伝達
手段だけでなく、そこに包含する
目的のあり方まで変化させたといえます。
したがって、これはかなり
質的な変化をともなっているので
今後も年賀状の発行枚数は減少を
続けるだろうと筆者は考えたのです。
■ もちろん、総人口が減る時代では
発行枚数が減ること自体は
明らかではありますが、、。
今日の【まとめ】
■ 年賀状の発行枚数は2000年初頭がピーク
■ 携帯電話の普及が新年のあいさつを変えた
■ SNSは近況を共有する機会を増加させた
【IT論考β】 年賀状はこのまま衰退するのか?[#297]
