いまの時代に成果をあげるために必要な動機付けは?

思考

生産的なGWにしようなどと思いながら、結局youtubeを見てしまったのですが、今日はそんな動画のひとつから。

TEDの動画でダニエル・ピンク 「やる気に関する驚きの科学」です。

世間一般に考えられていることと、社会科学の実験によって証明されたことが大きく違う違う事例というのは色々とあるのですが、やる気(モチベーション)もその一つでしょう。

少し長めの動画なのでポイントをピックアップすると、「金銭的なインセンティブというのは限定的な状況でしか上手く働かず、場合によっては害にもなる」ということです。単純作業に対してインセンティブを与えることはうまくいくようですが、認知能力が必要になる作業では効果がないようなのです。

この結果は知識労働者が中心になるであろうこれからの社会においては、金銭的インセンティブが生産性を高める有効な手段とはなり得ないことを示唆しています。

動画ではパフォーマンスを上げるために必要な要素として、自主性・成長・目的をあげています。いくつかの例示がありますが、Wikipediaの例は非常に大きな説得力があります。いまや調べ事と言えばGoogle先生とWikipedia先生が代表格ですが、Wikipediaは無数人々が無償で作り上げた百科事典です。そこには何の経済的インセンティブもありません。それでも有料の百科事典と遜色のない内容になっているわけです。Wikipediaで記事を執筆したからといって名誉が与えられるわけでもないですから、執筆者のほぼ全てが何らかの内的な動機付け(モチベーション)で参加していると考えられます。

結局のところ、これからの時代に成果をあげようと目論むのなら外的な動機付けではだめで、いかに内的な動機付けが行えるモノに注力するか?なのでしょう。

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