スマートフォンはPCと同じ道をたどるのか?

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10年くらい前によく交わされた会話に、「パソコンって結局何が出来るの?何が便利なの?」という質問に「う~ん。なんでも出来るよ?だから便利だよ。」というなんとかみ合っていないものがあった気がします。

パソコンを使いこなしている人からすれば、パソコンのない生活など考えられないという感覚だったのでしょうが、パソコンを使ったことのない人からするとイメージがまったくわかないといったところだったのでしょう。

新しい価値が提供されるときにはこのような光景はつきものなのかもしれませんが、それが多機能なモノであるほどよくみられる光景となるのでしょう。

例えば、携帯電話であれば、「そんな一日中電話なんて受けられなくてもいいじゃないか」という主張はありましたが、「携帯電話ってなにが出来るの?」っていう疑問は生じなかったはずです。なぜなら携帯電話は当初は単機能だったからです。「外でも電話をかけたり受けたりできる」ということは明らかだったので、それを便利ととるか不便ととるかで主張が分かれただけのことです。

しかし、パソコンの場合はなんせ多機能なので人によって使い方が違います。生活スタイルに合わせて、それぞれが便利な使い方を編み出すことでその真価が発揮されるのですから。そこに、「何が便利なの?」と問いかけても具体的な話は人によって違うはずで、結局は抽象的な話に収斂していくわけです。

パソコンは、インターネットとOfficeソフトというある種のキラーアプリの普及により、いまではそのような質問を聞くこともほとんどなくなりました。(そのかわりPC=インターネットと考える人も出てきたのですが…)

では、スマートフォンはどうなるのでしょうか?

状況としては10年前のパソコンに近いような気がします。先進的なユーザはすでにスマートフォンの恩恵を十分にうけた生活を送っていますが、キャリア主導のスマートフォン化の波に乗ってスマートフォンを持った人たちは「結局ガラケーと何が違うの?」と思っている人も多いのではないでしょうか。

その辺が、先進的なユーザが多いと言われるiOSユーザに対して、Andoroidユーザのアプリのダウンロード数が少ないという統計の一因ではあるような気がします。

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