アウトプットの質の定量化。

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昨日の記事の悩みをどうするか。

アウトプットの質というのは、定性的に評価されることが多い。それは、質を定量的に計測することが出来ないからではなく、量ほどには簡単ではないからだろう。量は数値表現された瞬間に定量表現である。だから客観的指標としてすぐに用いることができる。しかし、質というのはなんらかの軸に沿って数値表現に置き換えなければ定性的なままで、いっこうに定量表現にはならない。
定性的な表現には人間の主観が多分に入り交じる以上、定量的な表現というのは客観的指標としては重要性が高い。とはいえ、意味のある定量化というのは難しいのである。

具体例を挙げよう。
よく、「目標達成率」という数字を目にすることがあるだろう。達成率は数値で表現され、確かに定量的である。しかし、この定量表現は様々な危うさを内包している。まず、目標達成とはなにを達成したら目標達成とするのかがちゃんと定義されているのだろうか?目標達成の定義を途中で変更してまうという事例はよくあるのである。また、そもそも目標は達成することに意味のある目標なのだろうか?さらには、統計値に含めない例外規則などは制定されていないのだろうか?などなど、一見定量表現に見えるものにも、その根底には主観(や人々の思惑)の入り交じる定義がたくさんちりばめられているものだ。

そういうわけで、一言で「質の定量表現化」といってもなかなかに難しいのである。
もちろん、それが必要であることはわかっているのだが…。

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