怠惰に過ごすためにがんばる。これぞ怠惰系エンジニア。

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今日は非常に逆説的なタイトルのもと仕事論的なものを。

 

常日頃から、「人間の努力や勤勉さによって支えられているシステムは脆弱だ」と考えています。この言葉のシステムとはITシステムのことではなく、体系や仕組みという意味でのシステムです。

 

今日のテーマは仕事なので、これを仕事について具体化します。

エンジニアの仕事には得てして面倒なことがつきものです。そして世の中には勤勉なエンジニアと怠惰なエンジニアがいます。もちろん、私は怠惰系エンジニアです。といっても、怠惰系エンジニアはまったく仕事にやる気がないということはありません。ルーチンワークが嫌いなのです。新しいことや未知の領域の仕事に注力したいのです。

怠惰系エンジニアは、面倒なルーチンワークをどうやったら楽にできるか考えます。ルーチンを得意とするITを生業としているので、当然ITを使った自動化を試みます。

ある作業に1時間かかるとして、それを自動化するために構想から実装まで10時間かかったとします。一見、自動化するのは時間の無駄に見えるかもしれません。その作業が一回ぽっきりであるか、年に1回もあるかないかだったら確かにそうです。しかし、週に1回ぐらいあるのだとしたら?

1年だと約50回は作業をすることになります。毎回やっていたら50時間です。もし自動化していれば最初に10時間投入すればあとは自動です。つまり怠惰に過ごせるのです。換言すれば、その時間をより生産的な仕事にまわすことができます。

 

ルーチンワークを自動化しないということは、ルーチンワークを確実に実施することを人間の努力や勤勉さにゆだねるということです。このやり方は冒頭の言葉に照らせば脆弱です。万人が同じ勤勉さを持っているわけでもないので、多くの人間が関わるほどにこの脆弱性が露呈します。怠惰系エンジニアは自分がその脆弱性を露呈させうる人間だと思えばこそ、時間や労力を投入してでも自動化によって脆弱性を除去しようと思うし、思うべきなのです。

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