たまには積極的にシステムを捨てる?

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逆説的なタイトル、パート2です。

システムは作るものという側面に光があたることが多いですが、捨てることはないのだろうかというお話。

 

ハードウェアの場合はメーカのサポート期間が終わると壊れても修理が不可能になるので廃棄されます。ハードウェアの上で動いているシステムが行き続ける場合には、ハードウェアは更新という名の下で新しいものに置き換えられます。

OSやミドルウェアについても、サポート期間が定められており、やはりサポート期間の終了とともに廃棄・更新されます。

 

基盤系SEからするとハードやOS・ミドルウェアのように、その上で稼働するシステムにもサポート期間があって、その期間が終了すると廃棄・更新されてしかるべきなのではないかと思えます。

しかし、現実にはそのようなケースはほとんど見受けられません。パッケージ製品という形で提供されるソフトウェアにはサポート期間がありますが、企業のシステムがあらかじめサポート期間を持って構築されるという話は少なくとも身の回りにはありません。

確かに、外部の企業が保守を行うハードなどに比べて、自社を中心として保守を行うシステムであれば自社の人員が行える範囲で保守期間を延々と延ばすことができます。しかし、それは永遠に可能なのでしょうか?

かなり難しいというのではないでしょうか。少なくとも、システムの黎明期に作られたものに関しては。

古いシステムを抱えている企業ほど、内部構造がわからずにブラックボックス化してしまっているシステムを保有している可能性は高いです。そのようなシステムを現実的なコストでメンテナンスを続けて行くのは難しいのではないでしょうか。

とするならば、そういったシステムはどこかのタイミングで廃棄されるべきなのではないか。そして必要なら新たに構築した方が結果としてメリットがあるのではないか、と思うのです。

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