日本で一番カスタマイズされているパッケージ製品とは?

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人間がシステムに合わせるのか、システムが人間に合わせるのか、という問いとリンクするもう一つの問いがあります。システムをゼロからフルスクラッチで構築するのか、パッケージ製品をカスタマイズして使うのかです。

 

フルスクラッチで開発をすれば、完全オーダーメイドですから顧客の要望には非常に柔軟に応えられます。一方で当然開発コストはかさみますし、場合によっては保守性が低くなることもあるでしょう。パッケージ製品をカスタマイズする場合は、一般に安価にシステムを構築することができますが、柔軟さに欠ける部分があったりパッケージの保守期間に縛られるなどの難点もあります。一長一短あって一概にどちらがよいとは言い切れないのですが、さてパッケージ製品でよく売れてるものってなんだろう?と考えたところ意外と誰でも知っている製品なのではないかと思い当たりました。

 

そう、日本人ならみんな大好きMS Excelです(笑)

Excel好きじゃないよっていう意見(私もそうです)やそれはシステム業界ではパッケージ製品と言わないでしょという意見など異論もあるとは思います。しかし、日本国内にカスタマイズされたxlsファイルやxlsxファイルがどれくらいあるかと考えるとおびただしい数になるのではないでしょうか。ExcelにはVBAという言語も付属しているのでやろうと思えばおよそスプレッドシートとは関係ないような処理も記述できてしまいます。それが故にカスタマイズにカスタマイズを重ね、様々な複雑な業務に対応したカスタマイズエクセルファイルが全国各地にあるのではないかと思います。一説には、MS社がもっとも予想外の使い方をされているのがExcelという話もあります。

そういった意味では、日本人はそもそもパッケージ製品のカスタマイズ能力には秀でていて、パッケージ製品では対応できないような特殊業務なんてほとんどないのではないかとさえ思えます。実は、究極のパッケージ製品だったのかもしれません。

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