バズワード好きなIT業界。

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今年のIT業界のトレンドは「ビッグデータ」のようで、NTTデータがBAに強みをもつ企業を買収したり、NECがビッグデータ関連事業の強化を打ち出したりと日本でも注目を集めそうな兆し。
とはいえ、Web2.0といい、クラウドといい、ビッグデータといい、この業界のバズワード癖は相変わらずです。なんかキーワードとしてはすごそうだけど、何言ってるのかはいまいちぴんとこない。それもそのはず、最近のIT業界のトレンドワードは別に革新的な技術を言っているわけではなく既存の技術を適当にまとめて概念化しているだけのこと。「ビッグデータ」もデータウェアハウスやデータマイニングなど既存の概念を組み合わせて若干の発展を加えたようなもの。
名前がついていることの利点は確かにあるものの、一般ユーザには一見して理解しがたい概念を表す抽象的な名詞を毎年のように世に送り出し、さも革新的な技術が登場したかのように見せかける。業界のトレンドの移り変わりが早いからなのか、そうでもしないと儲かる事業が作り出せないのか、答えはなんとも微妙なところではあります。
生粋の技術オタクと流行に乗じて一儲け企む経営者の思惑が複雑にミックスされて毎年のようにバズワードが生み出されていくような気がします。どちらも、エンドユーザ視点に立ててないという点では同じですが。そして、極々一部の強者を除いては、ユーザも含めて流行に振り回されるだけというなんともPoorな展開になっているような。
技術の進歩は早くても、いっこうに歴史から学ばない業界。

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