メタ認知してさらに抽象化する。

ほぼエッセイ

「メタ認知」とは、Wikipedia先生によれば「認知を認知すること。人間が自分自身を認識する場合において、自分の思考や行動そのものを対象として客観的に把握し認識すること」だそうです。端的に言えば、自分を客観的に見ると解釈すればよいでしょう。

メタ認知能力は人生をうまく生きるうえでは是非とも習得しておきたい能力の一つです。自分自身の行いを俯瞰して捉えることで、成功や失敗の原因を的確に捉えることが可能になります。また、自分自身がどういう認知行動をする人間かを理解しておけば、不得意な分野に闇雲に手を出して時間を浪費することを防ぎ、自分の得意分野に対して注力することに役立つでしょう。

ただし、たんに「メタ認知」できるだけでは成果を上げるには今一歩です。そこに「抽象化能力」も組み合わせて使ってこそ真価が発揮されることでしょう。「メタ認知」そのものがある種の抽象化ではあるのですが、単に自己を認識しただけではそこから十分に学びを引き出すことは難しいでしょう。それらを抽象化、あるいは一般化といった方がわからいやすいかもしれませんが、そうすることによって未来に対して再展開するという便益を得ることができます。

まったく抽象化していない具体個別の世界では、まさに事象とそれへの対応は1対1です。しかし、これを抽象化することによりN対1の関係にすることができます。より少ない知識・労力でより多くの事象に対応出来るようになります。そのためにはNを大きくしたいところですが、それは抽象度に依存します。抽象度が高くなるほどNは大きく出来ますが、どこまで抽象度を高められるかは抽象化能力に依存します。

というわけで、メタ認知能力と抽象化能力の両方を鍛えてよりより人生を送れるようにしたいものです。

タイトルとURLをコピーしました