「やってみなはれ。やらなわからしまへんで」

ほぼエッセイ

「やってみなはれ。やらなわからしまへんで」とはサントリー創業者の鳥井信治郎が残した名言だそうです。「やってみなはれ」という経営者もすごいですが、問題はそう言われたときに「やれる」かどうかです。

なんとなく「やりたいなぁ」と思っていたことでも、いざやれと言われると、やれない理由ややりたくない理由を考え始めて逡巡する人も多いのではないでしょうか。それは、願望のレベルと、腹が決まっているレベルに差があることを意味します。

人間というのはこの腹を決める、つまり覚悟をするのに結構な時間を必要とするのかもしれません。よく、テレビ番組でバンジージャンプのジャンプ台で足がすくんでいるタレントさんの姿が放映されたりしますが、そういう状況は案外他人事ではないのです。

「やらなわからしまへんで」の言葉の通り、実際に動いてみないことには結果は分かりません。そして結果が分かるからこそ、改善点を探して次の行動へつなげることができるのです。いわゆるPDCAのサイクルというやつです。

P(計画)も確かに重要ではあるでしょうが、それ以上に重要なのはDo(実行・やること)なのでしょう。どんなに完璧な計画を立てたところで実行しなければ意味がありませんし、改善しようもありません。逆に、計画が多少杜撰でも、実行して失敗の改善を繰り返せば結果として目標にたどり着く可能性は高まります。

人命に関わるプロジェクトや莫大な投資をする場合に計画を立てないのは愚かと言うほかありませんが、個人の日々の行いレベルならば「とりあえずDoしてみる」ぐらいでもいいかもしれません。そのためには覚悟を決める必要があるのです。

決めるよりも早く身体が動く人はそんな心配はいらないのかもしれませんが、、。

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