何次元までなら理解できますか?

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昨日までの定量化の話では、ものの尺度を一次元で表現することにほかならないと主張しました。

 

では世の中で起きる諸々の問題を一次元の評価軸に乗っけて評価して決めていくことができるかというと、それはまた難しい。かといって、10次元とかそれ以上の次元に評価軸を増やして考えられる人間が多数派かというとそれもそうではない。

となると、2次元なり3次元の評価軸に落とし込むことが必要になってくると。

もっともわかりやすいのは2次元のマトリクスでしょう。で、右上に行くほどよいですね、という評価。もう1次元追加して、3次元までならなんとか表現はできるので、ぎりぎり教養範囲内かと。

これが4次元以上になってくると、もう図としては表現できなくなるので、それをもとにして意思疎通するのが難しくなってくる。行列とかで表現されても余裕ですよ、って人ばかりならいいのですが、筆者も含めてそれは無理、という人が多数派なのではないかと。

 

2次元か3次元ということになると、とれる軸は2つか3つということ。

昨日は多様性が云々といいつつ矛盾している感はありますが、合意形成すべき人間が増えるほど定性的な世界で合意するのは難しくなるもの。また、定性的な世界では主観の影響が大きいので、立場が違う人があつまるほど合意形成が難しい。

したがって、2~3次元の定量化である程度は妥協するのも致し方ないのかと。

あとはその2~3の軸をどう選択するか。基本的には、検討事項に対して最もインパクトの大きい軸を順に選択すべきなのですが、ここでもまた主観の問題が。

 

そういったものを、ある程度モデル化したうえでテンプレートとしてくれたものが、巷に存在する思考のフレームワークなのでしょう。

システムを逐一スクラッチ開発せずにフレームワークやライブラリを使うように、思考でもそういった類いのものを活用すべきなのでしょうね。ある程度は。

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