悩んでいる間も貴重なリソースが消費されている。

人生

生きていれば悩みというのはつきものです。そういえば、数年前に「悩む力 」という本がベストセラーになりましたが、それだけ現代は悩み多き時代なのでしょう。

一口に悩みといってもその内容は様々です。人間関係だったりキャリアだったり、お金のことだったり、果ては今晩の何を食べるかまで…。器の大きな人間になるには応分に悩む時期も必要なのでしょうが、悩んでばかりいてはインプットやアウトプットにかける時間がなくなります。

悩んでいる間も時間は刻一刻と過ぎ去っていきます。もし、その悩みが、やる/やらない、買う/買わない、行く/行かない、のような二者択一な悩みならば、さっさと決めてしまった方が良いのかもしれません。その決断が人生の一大事というならば話は別ですが、大局的に見ればそうではないことの方が多いはずです。

例えば、数千円の物を買うかどうかを数時間も悩むぐらいなら、いっそ買ってしまった方がよいでしょう。お金はまた手に入れることは可能ですが、費やした時間は戻ってくることはありません。もし、予算が足りないならキッパリあきらめて、より有意義な活動に時間を投入するほうが得策でしょう。

同様に、何かを数百円や数千円安く買うために、必要以上に価格比較を行うのも考えものです。安いに越したことはないですし、今日明日の生活にすら事欠く状況ならば話は別です。しかし、相応に収入のあるビジネスパーソンが数千円のために何時間も悩んでおきながら、日々に忙殺されて「時間が足りない」などというのは愚の骨頂です。

この場合は時間とお金がトレードオフの関係にあるので、優先順位をつけてどちらをとるか決めるしかないのです。そして、世のあちこちにトレードオフは隠れています。

エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする」によれば、

トレードオフを無視したり避難したりしたところで、何もいいことはない。トレードオフとは、戦略的に、そして慎重に選ぶとるべきもの

なのです。

そんなに都合のよく世の中はできていないということでしょう。

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