可処分時間の中で「フロー状態時間」をいかに増やせるか。

思考

社会人の決まり文句に「時間が足りない」がありますが、では1日が30時間になったら解決するのでしょうか。パーキンソンの法則が発動すれば結局時間は足りなくなることは目に見えていますが、知識労働者の世界では問題はそれだけではありません。

知識労働者はその名の通り「知識」が必要な職業です。その知識はもちろん自分の脳内にあります。したがって知識労働者がパフォーマンスを発揮するためには自分の脳内から知識を自在に取り出せる必要があります。

しかし、単に知識をアウトプットするだけならいまやGoogle先生がやってくれます。情報そのものを脳内に置いておく価値は相対的に低下しています。知識労働者に求められているのは脳内にある知識を「思考」により編集・統合して新たなアイディア・価値を創出することです。極めてクリエイティビティが求められるわけです。

創造的な発想というのはふとした瞬間に舞い降りるわけですが、その前には思索にふける時間も必要です。当然ながら邪念(怒り・悲しみなど)が心を支配していては思索を深めることができません。したがって、いかに脳をクリアにしておくことは至上命題ともいえます。

もっというと、いわゆるフロー状態に入れるかどうかが生産性の鍵を握るといえるかもしれません。単に可処分時間が増えるだけではまったくダメで、フロー状態にある時間を増やす必要があるのです。そういう意味では1日が30時間にならずともまだ活用されていない時間は残っている可能性は大でしょう。

まぁ、言うは易く行うは難しの典型例なのが悩ましいですが、、。

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