現代文と数学って結構近いんだけどぁ。

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読書の技法(佐藤優 著)」を読みました。帯には「月平均300冊」などと速読術のハウツー本を匂わせるコピーが付いてますが、実際にはさにあらず。氏の知力を思い知らされる一冊です。

 

著書では、高校レベルの知識は身についていないと高度な本は読みこなせないと主張し、実際に高校レベルの各教科を社会人が勉強するときに著者がすすめる参考書が書かれています。今回はその中の現代文のところにフォーカスを。

 

現代文では、出口汪 氏の著作を取り上げていました。

筆者は高校時代理系のクラスだったにもかかわらず、なぜか現代文の勉強にはまり出口氏の参考書で勉強した過去があります。そのおかげかは不明ですが、現代文は得意でした。

理系の人は現代文が苦手という人が多いのですが、筆者にとっては非常に不思議な現象です。現代文で扱われる文章のうち、小説はともかくとして評論文などは非常に論理的な文章です。理系科目の代表格数学も論理を重んじる科目です。したがって、極論すれば表記が違うだけで論理を扱っているという点では同じです。

ビジネスの世界では「コミュニケーション能力が重要」と言われます。コミュニケーション能力のひとつとして、「自分の主張を他人に伝える」というものがあります。他人が持っている知識や価値観が自分の持っているそれと違えば違うほど、論理によってしか相手に主張を理解してもらえなくなります。日本人が好きな、察するとか、共感によるコミュニケーションは共通のバックグラウンドがある人同士でしか通用しないのです。

したがって、厳密なコミュニケーションを行おうとすると論理構成は重要ですし、言葉に対して定義がついたりして、ある種数学チックになります。このことからも、数学と現代文というのは非常に近い存在であると筆者は考えます。

数学「だけ」得意な理系の人と、現代文「だけ」得意な文系の人、数学も現代文も得意な人(文理問わず)の違いはどこにあるのかが興味あります。

 

P.S.

筆者は現代文だけ得意な「理系」という意味不明な人種です笑

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