電化製品の保証は有効か?〜延長保証編〜

未分類

電化製品の保証はあってないようなものだと主張しましたが、延長保証はどうなんだろう?というのが本日のお題です。

結論から言ってしまえば、製品に標準でついてくる保証ですらあってないようなものだと主張したのですから、延長保証などはなおさらです。むしろ注目したいのはこの延長保証というシステムの巧妙さです。

大手の家電量販店が実施している延長保証は販売価格の5%が保険料相当としてかかあるわけですが、まずこの数字は妥当なのかと。量販店ともなれば同一の製品を相当数販売しているでしょうから、どの製品がどの程度修理に持ち込まれるかは把握しているはずです。また、製品によって故障率は違う可能性が高いにもかかわらず保険料率は一律であることを考えるとおそらく、この5%という数字はかなり余裕を持った数字であると推測されます。したがって、販売店側はかなりの低リスクで5%分のポイントを回収することに成功しているとみることができます。

また、このシステムが非常に巧妙であると筆者が考えるのは、加入するかどうかを検討する時間が限られていることです。店頭でどの製品を買うかを決めて店員に伝えると、店員はレジへ案内しながら延長保証についての説明をします。つまり買う側は、レジにいくまでの間に加入するかどうかを決めなければいけません。加入が購入時に限られるのであれば、「念のため」と考えて加入する消費者は多いでしょう。したがって非常に成約しやすいと思われます。

こうして、お店はポイントを回収し、消費者は延長保証の権利を手に入れるわけですが果たしてそれを行使することがどれだけあるか。1年2ヶ月後に故障などという場合はともかく、4年後などとなってくるとすでに新製品が出ていたり、大幅に価格が下がっていたりします。すると、結局は保証が残っていても買い換えるという選択をする消費者は多いような気がします。であるならば、延長保証には入らずに自分で購入金額のいくらかをプールしておくのも一つの手かもしれません。

タイトルとURLをコピーしました