固定費を圧縮しつつ、衝動買いをして生きることのススメ。

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先日の記事で、「新聞を定期購読するか否か」というものを書きました。新聞はあまりコストパフォーマンスがよくないという結論を出しました。そのなかで言及した「固定費」と「変動費」は支出を考える上では重要だと思うので論じておきます。

 

リーマンショック後に景気がかなり冷え込んだ時期に、節約術系の書籍が増加しました。だいたいどの書籍にも書いてあるのが「固定費の圧縮」でした。節約における基本と言えましょう。

固定費というのは、毎月ふつうに生活していても出て行く支出のことです。公共料金がその最たる例です。電気・ガス・水道・(携帯)電話・インターネットなどは、使用量に応じた従量課金部分もありますが、基本料金もあるので一定額は毎月支出されます。新聞を購読していればそれも固定費になりますし、ローンを組んでいればその返済も固定費ということになります。あるいは生命保険などの保険料もあるでしょう。

固定費というのは「固定」ですから、減らそうとしてすぐに減らせるものではありません。そして、放置していても毎月支出されて、年間では結構な金額になるからやっかいなのです。とはいえ、減らすことが不可能かというとそうでもないので、節約術で言及されるのです。

たとえば、電気であれば契約アンペア数を下げることで基本料金が下がります。携帯電話もプランの見直しなどで節約する余地が残っている場合があります。最近は、生命保険などの見直しも盛んです。こういった部分は変更するのは多少手間ですが、それによる支出減は継続的かつ自動的に続くので節約術としては効果が大きいのです。

 

逆になぜ「変動費」がターゲットにならないかというと、思ったよりも減らすのが難しく、減らしたところで全体に占めるインパクトは少ないからです。家電を買うのを控えるとか、洋服を買うのを控えるとか、飲み会の回数を減らすというのは、最初のうちは奏功するでしょうが、ずっと続けるのはつらいものです。なぜなら常に我慢を強いるからです。固定費を減らす方は、案外日々の我慢は少ないです。一方で変動費を抑えるためには、衝動も抑え続けなければいけません。よほど困窮しているのであれば仕方ありませんが、暮らしていけるだけの余裕があるのに我慢を続けるのはしんどいものです。そして、なにかの拍子に結局はぱーっと使ってしまう。結果、節約の効果が減じることが多いのです。

 

裏を返すと、生活に困窮した場合は自然と変動費を極限まで減らさざるを得ません。そこにおいて、本当に減らせない固定費(ローン返済など)が高いと万が一のときににっちもさっちもいかなくなります。したがって、衝動買いをしていても固定費が低い生活をしている人は案外、不測の事態に強いと言えるでしょう。

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