プロフェッショナルかゼネラリストか。

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昨日の記事では、ITコンサルに触れましたが「コンサル」というと世の中では洗練されたイメージと詐欺師的なイメージが混在しているような気がします。おそらくはどちらも正しくて、コンサルタントと名乗っている人々がピンキリ過ぎるというのが実態なのでしょう。

コンサルは何も生み出さないから詐欺的という主張を聞くこともあります。確かに物質的な意味ではなにも生み出さないでしょうが、知識労働者という観点ではアウトプットがあるはずなので知識労働の時代とうことを受け入れるなら、先の主張は的外れとも言えるでしょう。コンサルタントとはある世界とある世界をつなぐ触媒的役割と考えれば、直接生産を行わないのも自然です。一方で生産を行うプレイヤーがいなければ成り立たないのも事実なので、生産者あっての役割でもあります。

生産者として成果を上げて行くにはより多くのリソースを差配していく必要があるので、組織の場合は当然の帰結としてマネージメントを行う人間が必要になります。それに必要なのは様々な分野を知っているゼネラリストということになります。
他方で、コンサルタントというのは自分の得意とするある分野と顧客の必要とする分野(業務)を結びつけて課題を解決して行くのでそこに必要なのは、得意分野をもつスペシャリストということになります。

日本のSIerの雲行きが怪しいのは、コンサルタントというスペシャリストが必要だといいつつも、システムの生産をマネージメントするゼネラリストばかりが増えていることと関係があるような気がします。

究極的には、「ゼネラリストのスペシャリスト」と「スペシャリストのゼネラリスト」が求められるというかなりハードルの高い世界になりそうな予感もします…。

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