デジタルとは離散値であり、劣化版である。

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昨日の記事で、「デジタルってそもそも劣化している」という趣旨のこと述べているのでそれについて、今日は詳しく。

地デジのCMをみていると、「デジタル=キレイ=優れてる」と思わせるかのような表現が多々見られました。その逆を考え「アナログ=汚い=劣っている」というイメージを持った人々も多かったのではないでしょうか。この解釈は確かに、ある意味では正しくはありますが、条件付きでです。

結論から言えば、本当に表現力が豊かなのはデジタルではなくアナログです。なぜなら、デジタルは離散値であり、アナログは連続値だからです。突き詰めると0と1しかなく、0.3だったり0.7という「微妙な値」は存在しません。それらは必ず0か1に切り捨て/切り上げされることになります。どの程度の細かさで値を刻むかによってもアナログとの差は変わりますが、いずれにしろ連続的な変化を完全に表現することはできません。

数学の授業で、「数直線上に並んでいる数は有理数と無理数であり、無理数の方が数が多い」と習ったことがある人もいるでしょう。いうなれば、有理数だけを表現できるのがデジタルで、無理数まで含めた数を表現できるのがアナログなのです。

自然界はアナログな存在ですから、それをデジタルな表現にすると言うことは、無理数を間引くかのように値を間引いているわけです。したがって、アナログをデジタルに変換した瞬間にそれは劣化版になります。にも、関わらずなぜこんなにも現代はデジタル全盛であり、デジタルのほうが優れているように思えるのか?それは、「人間の知覚能力と現代の技術力」を考慮する必要があります。
長くなってきたので、また明日。

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