とりあえず白地図を用意するのはトップダウン。

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小学校の頃を思い返すに、社会科で配られる地図は段々と広くなっていったような記憶があります。最初は自分たちの学区やその周辺で、その後に市区町村に広がり、都道府県へと広がっていく。世界地図がどの時点で登場するかは忘れましたが、自分自身を起点としてだんだんと外へ広がっていくのは確かです。

義務教育はほとんど右も左もわからぬ状態でからのスタートで、皆が体得済みの抽象概念があるという前提でもないので、身の回りのことから積み上げていくボトムアップ型です。どんなことでも最初はexampleから入るのでそれ自体は特に珍しいことでも問題視すべき事でもありません。

しかし、すでに一度世界地図をみたことがあるのであれば、世界地図からスタートした方が速いのもまた事実です。初めての時は、中央区に住んでいて、そのまわりには港区があって、千代田区があって…、全体が東京都、と言う風に進んでいくでしょう。でも、次に大阪市中央区を考えましょう、と言ったならば日本地図(あるいは世界地図)からスタートして、大阪府はここで、そのなかの大阪市はこの位置で…、となるはずです。ニュース映像でgoogleの地図が拡大されていくあの感じです。

この場合には、日本地図あるいは世界地図という全体に対して正にマッピングを行い、ある一点を具体化していくというトップダウン型のほうが全体感をつかんだうえで、具体論に入れるわけです。

もうひとつトップダウン型の優れている点は、白地図を最初に用意すると色が塗られていない部分がすぐにわかるとことです。どこまで世界が広がるかという点については、最初に白地図を用意した時点で決まっているので心配はありません。あとは、その中をしっかり埋めていく作業になります。そして、おぼろげながらもどの辺が手薄かは分かるので、全体のイメージは失わずに常に取り組めるというわけです。

はじめての世界と、一度経験済みの世界を別な土地からスタートするのでは最適な方法はちがうのかもしれません。

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