ITは人をどれほど豊かにするのだろうか。

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IT革命という単語が流行したのはいつだったでしょうか。いまやITがなくてはならない時代になった。かのように思われていますが果たしてどうなのか。

確かにITの広まりと共にコミュニケーションの行い方だったり、サービスの予約・購入の仕方、仕事の進め方などは表面的には変わっているように思えます。しかし、より本質的な部分ではどうなのでしょうか。

コミュニケーションというのは人間同士の意思疎通ですから当然今も昔も変わらず存在しています。購買行動というのもいまに始まったことではありません。仕事にしても基本的にはやっていることはそう変わったわけではないはずです。つまり、いままでは別なやり方をしていたものがITの世界に移転しただけで、特に新たな価値や需要を創出してはいないケースも相当部分あるのではないでしょうか。

そもそもコンピュータがないとどうしようもない部分というのは20世紀のうちにコンピュータの導入が行われています。例えば、自動電話交換機だったり銀行の勘定系システムだったり、航空機や列車の座席予約システムなどというのはその需要に人手で対応するのは困難であることから必然的に早期にIT化されています。

ITのある世界は便利です。それが人々の暮らしを豊かにした部分ももちろんあるでしょう。しかし実は便利そうに思えているだけの部分があるのかもしれません。そうでないならば、20年前に比べて人々の暮らしは圧倒的によくなっているはずですし、今後スマートデバイスが普及すればするほどにもっと暮らしは豊かになるはずです。

便利さという「付加価値」的なものはふえているものの、「本質的価値」がどの程度増えているかは、ITの浸透度合いに比べると疑問符がつくのではなかろうかとも思うのです。じゃぁ「本質的価値」をどう定義するの?っていう問いはあるわけですが…。

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