SEはどの程度のITの基礎を学んでおくべきか?

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新人SEさんとお話しする機会がありました。使っているPCのCPUの話になったので近年のCPUの変遷について解説させていただきました。筆者の拙い説明も熱心に聞いてくれる向学心ある新人さんで、「後生畏るべし」だなと刺激を頂戴しました。

 

筆者は情報系の学科だったので、ゼロとイチの論理学やトランジスタで作られるnotゲートなども学んだのですが、いまの業界はそういったことは学んでない人の方がむしろ多数派です。そういった人々にどの程度の基礎理論を理解してもらうのが適切なのかというのは筆者にはまだ答えはありません。有限オートマトンと正規表現が等価であることを知っていても普通は使わないでしょうし…。

アプリケーションの作成というとプログラミングスキルに意識が行きがちになるのは理解できます。しかし、アプリケーションを作る上で押さえておくべき基礎理論は確実に存在します。そして、基盤SEである筆者としては基盤のことも多少は知っておいて欲しいのですが、なかなか取っつきにくいようです。

 

アプリケーションの世界に行くとその技術の変化は激しいですが、ベースにある基礎理論自体はそうそう変わるものではありません。基礎理論を無視した応用技術はあり得ないので、基礎理論をおさえておけば応用技術が変化してもそれなりにはついて行くことが出来るはずです。したがって、変化の激しいこの業界で生きていくのであれば、やはり基礎から押さえておいた方がよいでしょう。

IPAが情報処理試験のシラバスに情報の基礎理論をいれているのですから、少なくともIPAとしてはそこは押さえて欲しいと思っているということでしょう。IPAの試験は、あとから振り返ってみるとよく考えられた問題が多いと筆者は思います。基本情報技術者試験などは過去問対策だけでも合格することは出来る現実はあるのですが、出題意図まで理解できるSEが増えてほしいところです。

 

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