BYODがもし日本で流行るとワーカホリックが増えるのでは?

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Citrix iForum 2012 Japanに行ってきました。良質なアウトプットを行うためのインプットの一環です。話題はほとんどデスクトップ仮想化(VDI)だったのですが、昨年同じ場所で行われたVMware社のフォーラムよりは来場者が少なめな気がしました。サーバ仮想化ほどは、まだ注目を浴びてないということでしょうかね。

 

さて、本日のテーマはBYOD(Bring Your Own Device)です。

デスクトップが仮想化されるということは、いうなれば会社で使っているPCにどこからでもアクセスできますよ、っていう世界を創るということです。もちろん、社内限定とかにすることは出来ますが、それでは仮想化するメリットが減るのでベンダー側は「いつでも、どこからでも」をコンセプトに宣伝しています。これが容易になるのは物理的なハード(PC)とOSやアプリなどのソフト(環境)が分離されるからです。ユーザが使いたいのはソフトであり環境です。そして、それにアクセスする端末はなんでもよいということになるとどういう発想が生まれるか?

当然のごとく、「自分の端末使ってアクセスしたい」という話になります。自分の持っているPCやスマートデバイスからアクセス出来れば確かにユーザは便利です。一方の企業側も支給するデバイスを用意しなくて済む分はコストが削減出来ます。そのかわりどうやって端末管理をするか?という難題は生じます。

ここではその端末管理という難題ではなく「BYODでいつでも、どこからでも」というコンセプト自体に疑問を呈したいと思います。「BYOD」はある種の仕事とプライベートの融合を生み出します。仕事を自宅に持ち帰ることも簡単になります。勤勉といわれる日本人の一部はデバイスがあればいつでも仕事をしているというような状況が生まれないとも限りません。24時間仕事から離れられないワーカホリックが増えるやもしれません。それが本人の意思であれ、環境による圧力であれ、です。

もしかすると、この概念に喜んでいるのはIT業界の人だけかもしれません。IT業界には会社でもプログラムを書いて、家でも趣味でプログラムを書くような公私が融合した人がそれなりに存在します。そういう人たちはBYODに魅力を感じるでしょう。まぁ筆者もそれに近いわけですが。

BYODもこの業界お得意のバズワードに終わるかもしれませんね。

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