トップダウン学習。

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学習の方法には、おおまかにトップダウンとボトムアップの二つ。

 

トップダウンは、学習範囲の全体像を先に理解してから個々の領域に対して理解を深めていく方法。ボトムアップはその逆で、個々の領域を理解した結果として全体像が得られるという方法。日本の学校教育はボトムアップ方式と言えるでしょう。各教科、各単元を順次理解していくことで結果として全体像が出来上がる。学習中には全体像が見えないので、学ぶ意義を見失いがちになるため、「なんのために学ぶのか?」という疑問が呈される要因の一つになるのでしょう。

 

トップダウン方式では全体像が先にわかりますからある程度目的意識を持って学ぶことが出来るはずです。しかし、全体像を言語に落とした場合、非常に抽象的な表現にならざるを得ません(具体的だったらトップダウンにならないので)。したがって、抽象表現に慣れており、また抽象的な内容を自己の知識と結びつけてある程度脳内で具体化する能力がないと採用できない方法になります。

過去の学習経験に左右されるので、学習経験が少なく抽象概念の理解力に乏しい低年齢層が対象になる学校教育においてトップダウン方式が適さないのは必然です。一方で、相当程度の学習経験のある大人が短期間でなにかを学ぶのであればトップダウン方式ということになるでしょう。

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