可視化して価格をつける。

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昨日からの続き。

 

情報システムは目に見えないと思われがちですが、ことシステムの値付けに関していえば目に見えるモノを使っています。それはソースコード。あるシステムを作るのに何行のプログラミングが必要で、それに何人月必要だから、かけることのSE単価で値段が決まります。

ソースコードが納品されないケースでも、成果物という名のドキュメントが納品され、どうやらこれ(を作るのに必要な人月)に値段が付いているようです。

ところで、私はこの「成果物」という単語が嫌いです。この単語自体、業界に入ってはじめて知りました。「成果」という単語なら知っていましたが。今でも、この単語をはじめて講師から聞いたときの強烈な違和感を覚えています。考えるに、「成果」をモノという目に見える存在、つまり「成果物」にしない限り報酬は得られないという発想がこの単語の根底にあるように感じたからなのだと理解しています。この業界では、目に見えるモノにしか価値を見いだせないのかと考えてしまうのです。

ソフトウェア(情報システム)は目に見えないというのは世間の常識ですらあるのに、それを作ることを生業とする業界ではそれらを可視化して価格をつけようとする。なんとも逆説的ですね。

 

だいぶ脱線して長くなってしまいました。次回は、IT業界でも目に見えないモノを目に見えないままで値段をつけている例をあげて考察したいと思います。

 

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