日常生活に見るハードのソフト化・ソフトのハード化。

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昨日の記事ではIT業界における「ハードのソフト化」・「ソフトのハード化」について述べました。

今日は日常に見る「ハードのソフト化」・「ソフトのハード化」を考えてみようと思います。

「ハードのソフト化」というのは最近はよく見られる気がします。昔から存在する最も端的な例をあげるとブランド品です。ブランドモノの服やバック、時計といったものはそのハードとしての価値以上の値段がついています。もちろんブランド品ならではの品質はあるでしょうが、それ以上のプレミアがのっていると考えるのが一般的でしょう。このプレミアの部分が「ブランドイメージ」というソフトによるモノです。ブランドイメージというのは明らかに物体ではないのでソフトと考えることができます。このソフトの部分が大きいブランドほど一見すると同じように見えるモノであっても、より高額になるわけです。家電の世界でも昔はSONYプレミアというのがあって、他者品と同等スペックであっても高い値段で売れたそうですがいまはどうでしょう…。車のCMなどは車の機能を説明するCMよりもイメージを想起させるようなCMが多いですが、これもハードにイメージというソフトを上乗せしようという行為でしょう。

「ソフトのハード化」の端的な例は、書籍や教材です。人間のあたまの中にある知識・ノウハウといったモノはなんらかの形にしないと他者に伝承することはできません。つまりハード化が必要です。講演というのはある意味ではソフトをなるべくソフトのままで提供しようという試みでしょうが、より広範に知識を伝承しようとすると文章に起こして書籍にするというのが一般的でしょう。活版印刷という書籍を大量に出版できる技術が登場してから学問の発展が加速したことを考えると、ソフトのハード化は大きな効果があったといえるでしょう。

そして、現代において、書籍を電子化する動きが大きくなっています。ハード化したソフトを再度別な方法でソフト化しようという試みです。ここでもソフト→ハード→ソフトという動きが見られるのは非常に興味深いことです。

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